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朝になった。
爆発している寝癖の髪型をよそに、俺は窓を開け朝の日差しをたっぷりと身体にうけて、伸びをした。
「うーーん!いい朝だなぁ!!」
そして窓の外にいる人達の行き来を観察する。
おばさん達の世間話、子供たちが無邪気に遊んでいる姿。
昔どこかで見たような景色だ。
まさしく平和そのものだった。
「そろそろリビングに行くかな」
俺は窓を閉めリビングに向かった。
リビングに向かって歩いている途中、何か美味そうな匂いがしたので思わず小走りになる。
匂いの元と思われるキッチンを覗いて見るとそこには妹がいた。
髪は茶髪で肩にかかるくらいの長さで、目はパッチリとしていて綺麗な黒だ。
その妹がエプロンを着て鼻歌を歌いながら、朝食を作っている。
正直に言おう…。
めちゃくちゃ可愛い!!
…でも
俺はそんな妹の名前をまだ知らないんだ。
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