ウサ2

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タッタも子供達のベッドでお昼寝中。 そんな子供達とタッタを見たステラ。 「ステラもねんねんするでっすの」 そんな事を告げて、子供達が眠るベッドへ。 開きスペースに潜り込み、直ぐにスヤスヤと。 困ったものだ。 「きっと疲れていたのですわ」 穏やかに告げる、サザナミ。 「そうですわねぇ。  しかし…  人間大になって現れた時には、ステラさんと分からなかったですわ」 困った様に告げるヨルンニッヒ。 「兎に角、カレンさんが心配しているでしょうから、カレンさんへ報告しましょうか」 その様に告げる。 「そうだのぅ。  今の時間は、まだ講義中であろう。  なれば、メイド達に言伝た方が良かろうな」 ロウがそう告げ、メイド達に事の経緯を説明。 そしてステラを無事に救出した事を言伝た。 ロウ達が部屋で落ち着いた頃… ドットが実体開放中のスズナリを伴い騎士の詰め所へ。 そしてライザードを訪ねる。 「おや、ドット殿。  どうなされた?」 ステラの救出へと向かったドット。 ライザード配下の者も街での聞き込みなどを続けている。 なにせ城で保護している者の拉致。 由々しき事態なのだ。 本来は行方を眩ました者を追うのは容易い事では無い。 なので難航していたのだが… 「ステラさん自身で逃げ出して来ましてな」 普通は無理と思えるのだが… 驚いた様な、呆れた様な顔でドットを見るライザード。 「ステラ殿の契約精霊様の力で脱出したそうなのですよ」 ドットが告げると… マジマジとドットを見るライザード。 「あのか弱き小さな兎娘が精霊と契約ですか?」 疑う様に見るのだった。
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