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「文深ちゃん、顔色悪いよ…。大丈夫?」
心配してくれる琉那に、文深は「大丈夫」と、力無く微笑んだ。
朝から頭が痛い…。
無理せずに、休んだ方が良かったのかも知れない。
次の授業は選択科目の音楽。
佐内は美術を選んでいるから、既に先に油絵の道具を持って美術室へ向かっていた。
「保健室、行った方がいいんじゃない?」
同じく音楽を選んでいる琉那は、文深に合わせて、教室移動をゆっくりと、一緒に歩いてくれている。
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