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「何を仰るのです。誠に美しいとは、お嬢を置いて他に居ますまい!」
「だから俺は男だって言ってんだろが!」と怒ると爽やか武士は鏡を差し出して来た。
「どうぞご覧に?」
爽やか武士から鏡を受け取り顔を見た。
「誰これ?」
「お嬢もボケが上手いですな?」と笑う爽やか武士。
「いや!だから鏡に映ってるのは俺じゃないし!…んっ!?」
その時、身体に違和感を感じ自分の身体を見た。
『なんじゃこりゃあぁ!』
白の浴衣に着替えさせられていて、その浴衣からハミ出すデカイ乳が!
直ぐに自分の身体を触り確認し最後に股間を触った。
「無い!無くなってる!」
「あったら困ります」そう爽やかに微笑む武士を殴りたくなったが今起きている現状を頭で整理しようと思った。
(確か俺は車に跳ねられ死んだ筈…なら何だこれは天国か?天国では性別が変わるのか)
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