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意識が消えた結羽に話し掛けて来る声が…
「お嬢!お嬢!」
(誰に言ってんだ?)
「お嬢!」
(うるせぇな!俺は死んだんだよ!…んっ!待てよ死んだのに声がリアルに聞こえる)
そう疑問に感じながら段々と意識が戻り始めて来た。
起きない誰かに痺れを切らした声の主は。
「起きぬならキスしますよ!んっー!」と言われたが誰か他に居るのか…と思い気にしなかったが鼻息が顔に当たり!
「ざけんな!」と自分にキスをしようとしてる!と気付き慌て起きた。
そして目を開けた俺の横には見知らぬ男が微笑みながら座っていた。
「何だ…武士のコスプレか?」
隣で微笑む男は髪を一本に後ろに束ね武士の中でも身分が高そうな感じの正装をしていた。
そして、その男は意外に男前だった。
「お嬢おはよう御座います」と笑顔で挨拶して来た爽やか武士。
「お嬢?」と言い首を傾げてから後ろや横を見たが誰も居なく…俺に言ってんのかと確信した。
「お嬢は女に言う言葉だろ!俺は男だ!目が悪いのかお前?」と変な事を言う爽やか武士に否定し怒鳴った。
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