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日本とはまた少し違った見方を勉強できることが楽しかった。
螢菜との時間も大切と考えていないわけではなかったが、
今しか体験できないことをしたかった。
だが、俺が自分の世界にのめり込めばのめり込むほど邪魔が入る。
螢菜は理解をしてくれていてじっと俺を変わりなく見つめていてくれている。
なのに・・・・何故紗良は今頃になって邪魔をするんだ。
俺がここへ来ることを、ここで勉強することを喜んでくれていたはずなのに・・・。
紗良は俺にどうして欲しいと言うんだ。
彼女は俺より2年上の大学の先輩。
俺なんかよりも勉強が出来て、
医術にのめり込んで医学を一番愛していた。
そんな彼女に俺は大学入学当初遊びメインサークルで出会い憧れて居た。
女に対して冷めていた俺はキラキラ輝いて未来を見据える姿に惹かれて近づいた。
彼女と過ごす時間は自然に長くなっていた。
何時だって彼女は未来の夢を俺に熱く語る。
そんな彼女に少しでもつり合えるように必死で学年トップを狙っていた。
すっかり忘れていた過去・・・。
俺を一番理解してくれていると思って居たのに・・・・。
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