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「彩子、俺にもたれかかっていいぞ。」
真似してみたい俺の気持ち。
「ん?家に帰ったらね。」
耳元で囁かれて、ニヤつく俺。
ふふん、今夜は寝かさないぞ!!!
つっても、彩子は寝つきがいいからあっという間に寝るんだよな。
で、寝起きが悪い。
そんなところも可愛いんだから仕方ない。
「あれ?イトちゃん、寝ちゃったんだ。お兄ちゃんがいないと酔っ払っても寝ないって昔、言ってたんだけど。」
見事に次郎にもたれかかって撃沈してる。
「へぇ。お兄ちゃんがいなくて酔っ払ったときはどうやって帰ってたの?普通に?」
「そう、なんか、途中で飲み過ぎたって気が付いたら、それから飲まずに割と普通に帰ってたと思いますよ?」
次郎、お兄ちゃんといまだに同類!!!
笑える。
いや、お兄ちゃんと同じくらい気を許してるってことか。
あながち、最初の頃にお兄ちゃん呼ばわりされてたのも、アリだったってことか。
あぁ、ニヤニヤが止まらない。
「なぁ、彩子、二人、どう思う?アレでも深い関係にはなってないか?」
「んー。なってないんじゃない?だって、付き合って2カ月でしょ?イトちゃんだし。で、ジロさん溺愛してるしデレデレしてるし。もう、一緒にいるだけでいいって感じしない?」
言われてみれば・・・。
いやいや、次郎も男だし、欲求はあるだろ。
憐れな次郎。
難攻不落なイトちゃんにどう攻めるんだろう。
笑える。
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