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「ふーん」
「ふーん!って!」
「もう、調べるの面倒臭いから、
手っ取り早く直行便取りなさいよ、
いくらでもいいでしょ?」
「庶民に直行便のチケットを、
買える余裕は無いんです!」
今後のことも考えると、
一回一回の出費は抑えたい。
年末の馬鹿高い時期に
チケット取ったりしないといけないし....。
出来る限り、通常の休日を使って行くとすれば、
チケットの値段も宿泊費も、跳ね上がるばかりだ。
「あーーー、
お金と時間が、空から降って来ないかな~~」
「だったら、ついて行けば良かったのに」
そのとぉーーーーり!!!
「い....いいの、これで」
距離など、
離れて過ごす事など、
愛があれば、
気にならないなんて思った
自分の後先考えない脳みそを、
呪っていることなど、
レーナにも、誰にも言えない.....。
「後悔してる?」
うううぅぅ~~~~~。゚(。ノωヽ。)゚
「後悔なんか!してない!!」
「今頃はブロンドの
フランス美女と何してるんだろうね???」
「!!!」
悪戯っこな表情でレーナが微笑む。
「今すぐ、直行便取ります!!!」
と、タブレットを引っつかんだ私の横で、
甘い溜め息をレーナがついた。
「まぁ、浮気は無いかぁ~~
彼、相当、舞のこと好きみたいじゃない?
一生愛するって言ったんだもんね~
想いの度合いが違うよね~」
.....そ、そうかな??
頬杖を付き、嬉しそうに声を弾ませて
食後のコーヒーに
口をつけているレーナを見やる。
「ぁ~私も欲しいなぁ~
死ぬまで愛してくれるオトコ~!!」
レーナの言葉に恥ずかしくなり、
両手で赤らむ頬に、
パタパタと風を送る。
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