夏の鍛錬、もとい地獄(?)の修業

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先ずはBランク昇格試験。 「俺っちがウィル、鈴蘭がアイリ、フィアさんがカイリを見ててくれ」 「分かったよ」 「はーい」 次に、3人に割り振る依頼をば。 「ウィルはシルバーゴレム1体の討伐、アイリはハードエイプマン20匹の群れ、カイリはグランドウルフ3体の討伐だ」 それぞれが頷く。異論が無いようで宜しい。 「ま、この程度ならそこまで苦戦はしないと思うぞ。Sランクより上行く時は覚悟をして貰うけどな」 あれー、俺っち笑顔の筈なのに何でちょっと震えてんだろー。 「…ほい、これローグさんに見せて来て。Bランクになったら少し休憩してからAランク昇格試験受けてもらうからな」 「うぇ~、大変そうだよ…」 「僕なんて群れ相手だから心配だよ…」 「…想定外の連戦の為の訓練、と言ったところか」 ほほー、やはりウィルは分かってるな。 もしもの為になるべく力を温存して戦う事も大切だからな。そのギリギリのラインを学んで貰わんとな。 「よし、そんじゃそれぞれの場所に移動させるぞ?」 「いや、大丈夫だ」 「僕から行くよ~。我を望みし彼の地へ導け【転移】」 「次私ね! 我を望みし彼の地へ導け【転移】」 「俺たちも少しは自主練を積んできてるんでな。我を望みし彼の地へ導け【転移】」 …まさか詠唱ありとは言え【転移】を使えるようになってたとはねー…。 「レンゲ、あの子らってば中々将来有望じゃない?」 「有望どころか数十年に一度あるかないかの逸材ってレベルじゃないですかね」 「私も3人に抜かれないよう頑張ろっと」 「んじゃ、俺っち達もそれぞれ向かいますか」 .
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