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2020年2月28日
発売日を迎えました!
なんていうかEWはちょっと個性的なレーベルだったので孤島でひっそり閉じこもる安心感があったのですが、ベリー〇といいガブリエラといい、華やかな王道の作家さまたちに交じるのは気後れするというか、心細い感覚を拭えません。いつになったら胸を張れるのだろう…。
作家って資格試験がある訳ではないので、どこから作家かというのは難しいものですね。本を出したからといって作家ではないし、逆も然り。本人が自分の中で決めることなのだと思います。
私は説明を簡便にするために作家という言葉を使いますが、正確には作家ではないです。100%満足する作品が書けたら……たぶん一生なれないと思うし、それでこそ続けられるのだと思います。
確定申告などで税務署に電話して、職業を聞かれやむなく「作家」と答え、胡散臭そうに「はぁ?」と鼻で笑われるときにも痛感します(笑)
話は変わり、一昨日はサイン本を作りに出版社さまにお邪魔してきました。
冊数はたぶん言ってはいけないので伏せます。書く前はその冊数がピンとこないというか、まあ頑張ればいけるだろうと思っていました。が、大変でした!
序盤、全体の2割を書くのに4冊も書き損じをして絶望(予備は5冊……あと8割に対し残り一冊……)。本の山を残して脱走しようかと思いました(笑)
用意してくださったペンが太く、じっくり書くと滲んでしまうのでササッと書かなきゃと焦ったんです。サインってささッと書くものですもんね、普通。
あと、私は視界が盲点だらけなので一文字ずつしか文字を読めないのですが、そうするとあらぬ見落としが。例えば「白石さよ子」なのに最後の「子」を見落として「様」を書いてしまいアウト。逆にその失敗のあとは要らない「子」をつける失敗もあり。我ながら信じられない失敗w
なので書く前に数回、お名前を声を出して読み上げました(傍目には謎)。
あまりに歩留まりが悪いので予備を足してもらい、細いペンを買ってきてもらい、途中からは死に物狂い。
他に間違いの原因としては、緊張のせいか、よく知った字なのに手が勝手にいらん線を一本余計に書いたり、点を打つ時に勢い余って謎のドリブル。
ずっと字を見ていると分解されて象形文字に見えてきて、私が書く字も象形文字ちっくに(間違ってはいないのでこのままいきました…)。
また、遠近感がない目なので紙とペン先の距離が掴めないのと手元を見ると目が回り字が躍って見えるのですが、今回、ペン先が字ではない所にかすかに触れてしまいアウト、ということがありました。楊枝でついたような微細な点なんですが、規定でアウトなんです。書店様はサイン本を販売する側としてきちんと品質を保たれているんだなと驚きました(私の字が汚いことは仕方がないとしてw)。
皆様の手に渡るまでに三度チェックが入ります。編集さん、出版社営業さん、それから書店さんが一冊一冊、すべてチェックします。
汚い字、はずかしいーー。昔はもっときれいだったのよ。。。
本当に申し訳ない惨状でしたが、数日前に同じ冊数を書かれた作家さまも終了時は目が回ってフラフラされていたとか。同じだ、よかった!(でも書き損じの数はたぶん……)
でも貴重な体験で、楽しかったです!
こんな機会は今後ないかもなので、書店様や皆様に感謝しています。
サイン本をお申込みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また手にしてくださった皆さま、象形字ですがお許しください。あれでも皆様の名前を何度も音読して頑張りましたので…!
予想通り、前置きで巻紙になりました。すみません・・・
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