慧眼スクリーム:02

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怠い。 今日僕の頭に陣取っていたのは、その一言だけだった。 怠くて怠くて仕方がない。 風邪の所為だろう。 身体に力が入らず、思った様に動かせない。 何事にもやる気を感じられない。 とは言っても、僕にする事なんて何もないのだが。 寝たければ寝て。 起きたければ起きる。 生活リズムもクソもない、只時間を潰すだけの日々だ。 人間の身体の生活リズムは、日光を浴びないと25時間周期となる。 そんな知識を持ってはいたが、だからといってどうということもないし、第一日光を感じることも出来ない僕には関係ない。 熱は感じられるだろうが。 「ーーぁー…」 口を開いても掠れた音しか出てこない。 僕は、『言葉』というものを使ったことがない。 使う必要が無いからだ。 此処には僕しかいない。 そんな中で、何故他とのコミニュケーションを取る為の手段である言葉を使う必要がある?
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