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怠い。
今日僕の頭に陣取っていたのは、その一言だけだった。
怠くて怠くて仕方がない。
風邪の所為だろう。
身体に力が入らず、思った様に動かせない。
何事にもやる気を感じられない。
とは言っても、僕にする事なんて何もないのだが。
寝たければ寝て。
起きたければ起きる。
生活リズムもクソもない、只時間を潰すだけの日々だ。
人間の身体の生活リズムは、日光を浴びないと25時間周期となる。
そんな知識を持ってはいたが、だからといってどうということもないし、第一日光を感じることも出来ない僕には関係ない。
熱は感じられるだろうが。
「ーーぁー…」
口を開いても掠れた音しか出てこない。
僕は、『言葉』というものを使ったことがない。
使う必要が無いからだ。
此処には僕しかいない。
そんな中で、何故他とのコミニュケーションを取る為の手段である言葉を使う必要がある?
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