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「お主がタナーカ・タマツーカじゃな?」
ーーとあるいつもの下校時のことだ。俺は今日も今日とて日常を謳歌すると思っていたが、この瞬間からそれは儚くも崩れてしまうことになっていったのだ。
「…………人違いです」
一言だけ言うとなにも見知らぬ銀髪の美少女に警戒して嘘をついた訳ではないからな?本当に違うから。
「なんじゃと!?」
銀髪美少女はかなり驚いてるご様子。何か俺がそのタナーカ・タマツーカである確信でもあったのか。
「うぬぬ………し、しかしホレ!この写真の人物と同じではないか、この黒い髪とか」
確かに俺は顔に特徴があまり無いと言われて来た。顔のパーツが大きくも小さくもないのだ………黒髪等という日本なら殆ど当てはまるパーツしか俺には無いのか…………そんなのあんまりだよ!!
「………確かにそれは俺だな。部屋で寝てるときの」
「じゃろう!」
得意気になるのは良いがこの写真の出所がヒジョーに気になる。警察沙汰も辞さないつもりだ。
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