標的6~親友と書いてライバルと読む~

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~追加標的~ 「……ここで遊んでいた?」 まるで、魂がぬけたかのように 操り人形の如く 男は隣にいる男に聞いた 「そうだよ。ここで遊んだんだ」 「僕は、僕は」 にこにこと笑う笑顔の奥には悲しさを滲ませる閃光が一点を貫く 「僕はみんなから……クラスのみんなから………好かれてた?」 「少なくとも僕よりはね?」 一歩、一歩、また一歩と進む その先には不気味に輝く月があった。 「歌音が上手く先導しているみたいです」 「そう、じゃあ、こっちは……なにもしない」 とまるでずっこける回答 「ねぇ……?空って1つなんだよね?」 「そうですね」 「じゃあ、いつかは逢えるのかな?」 「近くない未来で」 男と女の子は空を仰ぐ そして、南を向いて男が何かを口にした To be continued
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