プロローグ

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がさがさ…… がさがさ…… 気配を潜めて行軍する 目標はそう、追っ手から逃れる為に どこまでいけば良いか、それも、わからない…… アテの無い行軍はあたしの心を蝕む でも行かなければ……! ーーーざかっ! 気配……!? 「どこに行ったーー!?」 怒声が森林に響き渡る。 いや、これはあたしを探してるんだろうけ ど…… 「出てこい、ミーティアーーー!」 はい、ミーティア・エトランゼことあたしですね でも呼ばれて敵地に赴くバカはいないと思うのよ! だからあたしはあくまでも息を忍ばせ てその声の主から見つからないように移動を再開する 「あくまでも俺に対して徹底抗戦か、この野 郎……!」 うわぁ、とさかにきちゃってる? アイゼン、忍耐力ってパラメーターがほんっ とに低いんだから……! 「契約、履行…… サラマンダー選択、魔力回路を形成……」 「ちょっ!? 魔法はなしなしっ!!」 「おせぇ!黒こげになれサラマンダー!」 赤い魔方陣の中から燃える蜥蜴が姿を現す! 『殲滅っ!!』 「いーーやーーーーー!!!!」 ーーー魔法、人外の者と盟約を交わす事によ り超常現象を引き起こす技法、技術の総称 ーーーこの地域ではそれらは一般技術として 扱われており、現代で人が機械を操作する感覚と大差はない
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