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連絡先はヒアリングシートに書いてあるし、断ることも考えた。
でも、この案件は擦り合わせなしじゃ流石にキツい。
ヘマをすれば会社にも迷惑がかかる。
結局、ユウの策略にまんまとはめられてしまった。
だけど。
モヤモヤの原因はそれだけ?
強く拒否できないでいるのは、きっと相手がユウだから。
自分の不甲斐なさに苦笑する。
「ねぇ、一葉。沙織ちゃんの件、聞いた?」
私の側にスゥッと寄ってきた弥生が、声を潜めて問い掛ける。
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