最終章

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ざわざわと煩い喧騒の中。 入学式は始まった。 開会の言葉のあと、目を見張るほどの美形がステージに上がった。 ……何だあの生徒。 月村さんと似た空気を感じる… 「うるせえぞ愚民共。俺様の言葉をしっかり耳に焼き付けろ。 …俺様の後輩になったからには、俺様の方針に従ってもらう。以上だ。 入学おめでとう。」 …やっぱり、イタかった時期の月村さんにそっくりだ… 入学式は進んでいく。 「それでは、新任の先生を紹介します。桐崎先生は前へ。」 副会長らしき声が言う。 僕は顔に笑みを貼り付けて壇上に上がった。 その途端、会場が湧き上がる。 会長でさえもこちらを見て顔を赤らめていた。 ……初々しいな、子供たち。
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