序章 帝国の成り立ち

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かの大陸はかつて親から受け継がれし特殊な能力を持つ《血統者》が数多く存在した。 ある者は全身から炎を出し、ある者は風を操り、ある者は大地を動かした。 様々な《血統者》が自らの血、自らの一族こそ世を統べるに相応しき存在だと信じ争っていた。 争いが長く続くに連れ《血統者》の数は減り、各々の一族は疲弊していった。 そこに新たな力が現れる。 彼らは《術士》と呼ばれ能力の質こそ《血統者》には劣るが、血の繋がりがなくても《血統者》のような能力を出すことができた。 初代雷帝は《術士》の価値を最も早くに見いだし、彼らを上手く扱う事により自らの一族の犠牲を減らし、また他の一族を圧倒的な戦力差にて滅ぼしていった。 こうして初代雷帝は大陸を支配する大帝国を築き上げ長らく繁栄するのであった。
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