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「大江戸ちゃん」
肩に感じる重さに不自然に近い息づかい
こんなことをするのは一人しか思いつかない
「新宿……」
「動揺しないんだー、つまんないの」
三田は可笑しいぐらい真っ赤になってた、と新宿はくすくす笑う
「あまり三田をからかわない方がいいと思うけど――新宿、何してんの」
きっちり締められたネクタイに手を伸ばす新宿
その手首をしっかりと押さえる
「大江戸ちゃんつまんないー」
「人のネクタイ解いて何が楽しいのか」
肩から手をひっぺがし大江戸はくるりと向き直る
「今は業務中でしょ」
「えー、暇」
「俺は暇じゃないの。あとで構ってあげるから」
――今はこれで我慢してて
シャツの襟を掴むと引き寄せる
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