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辺りも暗くなった真夜中
一人の少年が居た
一つ仄かな明かりを付けて、その頼りない明かりを頼りに
古くから使っているのか落書きやら破れているやらで
ボロボロになったノートにペンを走らせる
ノートは一文一文詰めて、しかも短く書かれている
所々、記入してある日が飛んでいる事から
あまりマメな性格ではない事が簡単に分かった
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○月×日
あしたからはあたらしいがっこうだ
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平仮名で何とも幼く雑に書かれた日記の続きに書く言葉を悩んでいるのか
頭を抱えて、んー…と唸った後
何か思い出したように瞳を輝かせ、大きく息を吸い
「親友100人でっきるっかなぁ」
いきなり何処かで聞いたことのあるような歌を歌った
日記の続きは書かないのだろうか…?
そう思っていると、少し経って、止まっていたペンがまた動いた
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