先生と不良と時々青空

先生と俺

今日から高校生になる俺、朝川 大和（あさかわ やまと）は入学式早々サボって中庭にきていた。

俺の入学するこの高校は市内でも有名な不良高で、俺は憧れの先輩のあとを追って入学した。
先輩の姫路 隆盛（ひめじ たかもり）さんは、喧嘩も強くて、仲間思いで、硬派で、とにかく全部がかっこいい人だ。

そして今、その隆盛さんと友達の堺 雄介（さかい ゆうすけ）と一服タイム。

「隆盛さん久しぶりっすね」

「おー、お前が本当に俺とおんなじ高校くるとはなぁ。偉いぞー」

笑顔で頭をぽんぽんされる。
俺が女だったら絶対惚れちゃうね。

「お前本当隆盛さんのこと好きだよなー
俺、大和に付き合わされてここに入学したんすよ」

「俺、隆盛さんのファンクラブはいりたいくらいだもん☆
またまたーゆうちゃんも俺と一緒にいたいくせに～」

と冗談まじりに談笑しながらタバコに手をかける。
今の一番の目的を忘れるとこだった。