4991人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
「暑かっただろう?今、お茶でも出すから座って待っててね」
神崎家につくなりお兄たまに招かれ、リビングらしき部屋に入るや否……椅子に座らされた。自分の家じゃない分、あたふたとしてしまうが神崎のクソ野郎がそそくさと自室へ行きやがった
「ねぇねぇ誠君!!和君となんでお友達になったのぉ!?」
「え、なんで友達に……なんだけ」
隣にドカァ!と座るなり目をきらきらさせた妹ちゃん……多分、オタク共感したからとだと思うが理由かこれ??
「彩希危ないから椅子の上に立たないの。後、和人呼んで来てくれる?」
イケ兄に言われるなり元気に返事をして、2階へと上がっていき下にいる俺にも聞こえる声のデカさで神崎を呼んでいた
机にお茶を置かれ「ごめんね、騒がしくて」とハンサム笑顔を向けられて少女漫画のような風が吹きそうな雰囲気に圧倒される
「お兄さんさては、スパダリですな?」
「す、すぱ……?どういう意味?」
イケメンにも関わらず、首を傾げるあざと行為をすんなりされ……心の中で何かが揺らぐ
いや即座に攻め受けって判断するの良くないな、イケメンっぽさやスパダリ雰囲気あってもこれは決め難いじゃ~あーりませんか!!
「朝日奈、咲弥に変なことを吹き込んでんじゃねぇよ……知らなくていいことだから聞き返すなよ、あんたも」
「いいだろう、気になっただけなんだから……でも和人は知ってるの、その…何だけ…す……?」
「一生思い出さなくていい」
突然降りてくるなりの怒られようにしょげそう……しかもお兄さんは俺の言ったこと頑張って思い出そうとしてんのに、神崎冷たい子……
そっと置かれたお茶に手を伸ばして口につけるなり、ワザとかのように音を立て座る神崎にめちゃくちゃ睨まれる
「いいじゃんスパダリくらい……」
「うちは俺以外、オタクでもないんだ……母親どうだかは知らねぇけど。ましてやアイツには言うな、ハゲ!」
こそこそと会話にハゲてないわ!と怒りそうになるも、神崎家……神崎以外そういうのじゃないって中々の衝撃事実だわ
けど神崎のお母様は、神崎をあの男子校にぶち込んだ本人様なら多分お腐女子様の方な気がする侍
「てか、兄ちゃんのこと名前で呼んでんの?めっちゃ反抗期じゃん、神崎ウケる~」
「万年反抗期のチェリーボーイだ、文句あんのかこら」
そこまで言ってないよと笑ってしまうも、横からの視線を感じそちらを向けば爽やか笑顔のお兄さんがこちらを子を見守る母の顔で見ていた
思わず口から「ママじゃん……」と出そうになったのは内緒にしておこう
最初のコメントを投稿しよう!