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舞台の中央で、一人の少女が、歌と舞を披露していた。
少女が着ている儀式の服は、手と足を隠す位の丈。
柄は、召喚文字に青を基調としたもの。
そして、竜神を象ったお面を被っていた。
その姿は、神秘的かつ異様であった。
少女の舞を真剣に見つめていた少年がいた。
歳は、少女と同じくらいだろう。
歌と舞を無事終えた少女に向かって、少年は笑顔で
「ありがとう😆」
とお礼を伝えた。
初めてのことだった。
お礼を言った人・・・・・・言ってくれたのは。
少女は、少年の目を真っ直ぐ優しく見つめたまま、深くお辞儀をして応えたのであった。
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