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とりあえずその後、「人に教えてもらうより自分で調べた方がためになる」的なことを告げ、ピンチを脱出した。
流石に無垢な女の子に説明するのは無理だから。
親に知られでもしたら、どうなるか……
想像するだけで肝が冷える。
「あ、到着したみたいだね」
とあるホテルの前でバスが停車したようだ。
先生方に促され、宿泊場所を見やる。
マジかこれ……
学生の身には余る豪奢なホテルがあった。
白を基調とした20階はありそうな建物が中央にそびえており、敷地内には30m四方はある噴水がある池。
綺麗に剪定されている芝生。花壇いっぱいに花が植えられていた。
「ほ、本当にこんな場所に泊まっていいの?」
平井さんが呆然とした様子で呟いた。
「確かにこれは予想以上ですね」
「ああ」
新堂も驚いていた。
「あの噴水はあれでやがりますね。
夜にショーでも行うのですかね?」
「まぁ、広さ的には問題ないでしょうね」
「ふむ。
それなら是非とも見たいです」
しかしリアは楽しんでいて、ツンあずはさも当たり前のような反応を示していた。
これが格差というものか……
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