王道学園の新歓イベント開催、思わぬ落とし穴。

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誰だろう? 1人は吉村だろう、くるっとした癖毛と八重歯の感じは昔のままだ。 もう1人はシイタケの様なキノコカットだが、シイタケみたいにもっさりしてなくスッキリ揃えられた髪型で、利口そうな印象。 目の際にある泣き黒子が印象的なのだが、該当するものを思い出せない。 何と無く知っている人物の様な気がする。 うーーーん 『おい、』 本来の用事を思い出し、タバコだけを掴んでバ会長の元に戻るつもりが、一緒に写真も持ってきてしまった…後で返せばいっか。 『はい、…それで?』 一体それをどうするつもりだい?? 俺からタバコを受け取ったバ会長は、何の躊躇もなくタバコを咥え火をつけた。 呆気にとられていると、 『仕方なくだ』 なんて、タバコを片手に言うセリフもバ会長のくせにカッコよく見えてしまうのは、イケメンならではなんだろう。 イケメンめ、死滅しろ! …あいや、死滅されたら、俺が困る。 ここは、バ会長め、もっとバカになれ!!だろうか? いやいや、それも困る、これ以上仕事がはかどらないのは困る。 クッ、八方塞がりか…。 左腕に抱え込んでいた聡を、丁寧に介抱しながら手馴れた仕草で顎に手を添え上を向かせる。
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