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AM6時30分ーーー
「よし!」
新しい制服に身をつつみ、今日からの寮生活に向けての準備を整えた。
まぁ、それなりには金持ちらしいじいちゃん家。
そこで俺”高沢 遥輝(タカサワ ハルキ)”は、じいちゃんと母さんと姉ちゃんと住んでる。
外観は一般的な和風っぽい家。
夏には、小さな池で錦鯉が跳ねて、秋は木々がオレンジ色に染まり木の葉を散らす。
冬は月や星が綺麗に見え、
そして今は桜の花びらが風に踊る。
障子を大きく開くと、爽やかな風と共に桜が舞い込んだ。
まだ時間あるから、まったりしよ……
そう思い、縁側に腰掛けた。
「あっ、トラ」
視界に入った黒い影はまっすぐこちらに向かってきた。
トラという名前の通り、彼はホワイトタイガー。
小さいときはめっちゃかわいかったけど、今は俺の枕状態。
トラも嫌じゃないらしく、よく一緒に寝ちまう。
そう、なんだか、こう。うとうとしてきて……
ちょっとくらい、と俺は眠りに堕ちた。
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