壊れゆくこの世界で

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「ヒ…カル…?」 「いひっ」 クォーツが訪ねると、男は口を歪めて笑い始めた 「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁぁぁ!?」 「っ!」 クォーツに向かって閃光を放つが、クォーツはそれを屈み避けた。 「影よ…」 クォーツは右の袖に左手を突っ込み、そこから黒い刀を取り出す 影が具現化したそれを掴み、男に向かって走ってゆく 「はっはぁー!」 男は光の玉を浮かべ、そこに両手を突っ込み、白い太刀を抜く。 「このっ…」 黒い刀と白い太刀はぶつかり合い、火花を散らす。 クォーツはその状態から相手の腹に蹴りを入れるが、太刀を右手だけで持った男の左手に掴まれ、阻止された。 男はクォーツを空に投げ、閃光を放つ 「影よ!」 クォーツは閃光が届くよりも早く、影による防壁を目の前に創り、閃光をやり過ごした。 結果、閃光は影の壁を吹き飛ばしただけで済んだのだった。
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