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『…見つけたぞ。歪みの中心』
「はぁ!?」
クォーツの真横に出現する混沌
「じゃああいつを倒せば世界は救われるというの!?」
『そうだ。だが気をつけろ。奴が放つあの閃光…我々は知っている。全てを消し去る光だと…浴びれば肉塊も残らず消える。例え不死でも全て消えれば復活は出来ん。』
「母さんに任せるのもままならないですか…ならば!」
クォーツの周りから、黒い魔光球が大量に現れる。
その数、十や百では聞かない…
おそらく千は超えるだろう
それが男に向かって一斉に殺到する
「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁぁぁ!」
男はそれを、太刀で弾く、弾く、弾く。
「安直な技になりますが、しばらくこれで待ちましょう。」
自動的に周りに魔光球が増え、男へと向かい、降り注ぐ魔光球
その隙にクォーツは周りを見て、驚いた。
「こ、れは…?」
クォーツと男の長くはない攻防の間に、空にいた竜たちは姿を消し、白いクロコローチが天を埋め尽くし、周りでは幾多の落雷や火炎。黒い爆発が時折起きてはいたが、クロコローチで大地は地平線の果てまで埋め尽くされていた。
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