913人が本棚に入れています
本棚に追加
/338ページ
竜也にとっては初陣である。
もちろん緊張はあったがそれ以上に興奮していた。
これから尊敬している景虎と共に戦うことに。
長尾軍はだいたい8000であったが、竜也の侍を含めて18000となっている。
かなりの大軍である。
そのため、景虎が当初予定していたペースから、大幅に遅れてしまったが、景虎は気にしなかった。
実は急な挙兵のため、兵があまり集まらなくて困っていたからだ。
しかし、予想を遥かに越える兵を手に入れた上、新しい兵器をも持っている。
武田は愚か、他にも北条、今川といった強敵でさえも簡単に攻略できるだろうという自信が湧いてくる様だった。
景虎は天下統一をして威張りたいというわけではない。
世をあるべき姿に戻したいと考えているのだ。
京には将軍がいるというのに、ただの肩書きだけの存在と成り果ててしまっている。
景虎は乱れた日本を統一し、また足利将軍家をもり立てたい。
そう願っていた。
最初のコメントを投稿しよう！