3.影の存在

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マティルスベーベルだと!?存在したのか! 「NO.1026、忘れたとは言わせないぞ」 「え?君、誰?」 忘れてやがる…。 それにしてもマティルスベーベル…略してマティの影の呼び方、あの夢と同じ…? 「そりゃそうか、お前は実験体として生まれ変わったもんな!」 実験体、生まれ変わった? 「そうさ!教えてやるよ、お前はただの実験だけの存在、その桐谷とかいう奴とも繋がってねーよ!」 実験だけの存在?やっぱり夢のことは本当なのか…? 謎なことばかりが起こる…。 「僕は桐谷の影だ!実験体なんて知らない!!」 「ははっ。俺はお前らを覚醒しに来たんだ」 覚醒…。 くそ、頭が回らない…。 展開の早さとマティの話しで頭が混乱している。 「桐谷、こいつ殺そう…」 「……!?か、影?」 そのとき影の目はまた赤く光り、さらに四方の摩天楼も赤く光っていた。 「いいね!お前を殺す!」 ぶわっとマティの髪はなびき、黒い悪魔の羽が生える。 そして影も空を飛びマティとぶつかる。 「影ぇえええ!!」
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