それでも愛してる。

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「優くんはよくこの仕事を引き受けてくれたね~」 「就職先が決まらなくて、当時の店長に相談したんです…。それがここで店長に紹介されたのなら大丈夫かって思って…。俺の方が単純ですよ」 「そうだねぇ~」と山越が頷いた。 そう話しているうちに風呂のわけたことを知らせるアナウンスが聞こえた。 優は山越から入るようにしてもらい、その間に食べた食器を片付けた。 (そうだ、布団はどうしよう…) そこまで考えていなかった。 昨日はどうしたのだろう…。 もしかしてラグに? それなら今日はベッドで寝てもらおうと決めて改めてベッドメイクをやり直した。 「お先にありがとね~」 山越が風呂から上がってきた。 濡れた髪がいつもと違って見えて色っぽい。 「店長はここで寝てくださいね」 ベッドを指差すと、 「あれ?優くんはどこで寝るのさぁ~」 「別にどこでも寝れますから」 そう言い残して優はさっさと風呂へ入りに部屋から出た。 店長を色っぽいなんて思った自分が厭らしくて腹立った。
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