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穴を掘り、
太助を大きな石の下に埋め、その上に土を被せて、
更に手頃な石を置いて墓標としました。
太助が野犬などに荒らされない為に、
そうしたのでした。
生えていた草花を摘んで祈り、
マリーも側に居て、じっとしていました。
帰る途中………
わたしの哀しみは、激しい怒りとなって、
部屋に入るなり、
漫画雑誌を破り、付録を握り潰し捨てたんです。
何で俺は、
マリーが鳴いた時に直ぐに飛び出して行かなかったんだ!
何で俺は、
付録作りなんかに夢中になっていたんだ!
漫画雑誌など、
最初からねだらなければよかった!
そうすれば、
太助は死なずに済んだのに……………
初めての悔い
第二話
終
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