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「身体を動かしたりするのには問題無いみたいです。」
「それなら良かった。では、通常タイプの肉体には追加金額などはございませんので、そのまま面接を受けた所に戻って頂いて結構です。」
「ありがとうございました。」
どうやら、この街は肉体を持っている人と持っていない人が混在している様だ。見分けはつかないから、真実は定かでは無いけど。
そして面接をした建物に戻ると、面接官が待っていた。
「オプションはつけなかったんですね。…おや、その背中にある小銃は?」
「もらいました。俺の剣がもうダメだからって。」
「そうですか。運が良かったですね。」
とほんの少し雑談をし、その後一つの扉の前へと連れていかれた。
「この先が、貴方の向かう世界になっています。心の準備が出来たら、自分で開いてください。」
と、面接官は何処かに行ってしまった。もう、本当にこの扉を開くだけの様だ。俺は、目を閉じてドアノブに手をかける。そして深呼吸をしてから、ゆっくりと扉を開けた。
眩暈がして、目の前が真っ白になった。
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