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中を覗くと、よく見えないがまだ戦っているのか、魔法が飛び交うのがちらほらと確認出来る。
「今ので決めれてないとか、多分敵はアスランじゃねえな」
まだ戦っていると分かって、マオがそう言う。
「どうしてだ?」
「だってあいつが普通に戦って全帝に勝てる確率5%ぐらいだし、もし仮に俺達が手にいれてない火の魔剣使ってもせいぜい20とか30%ぐらいだ。一応主人公(笑)もいるしな」
元魔王のマオが言うのだから、だいたい合っているのだろう。
まぁ魔王を名乗るのだから勝率5%はちょっと盛り過ぎだと思う。
それだと本当に龍司いらないじゃん。
とそこで急に、俺の頭に念話とは少し違う、響くような声が聞こえてくる。
〈ヤッホー、裕也君。ルクスデリアの意思でーす〉
〈うるさい。それ響くんだよ。ヤッホーとか言うと余計響くだろが。で、なんだ?〉
いつかの駄意思ですた。
〈あはは、ごめんごめん。もうすぐ体が出来るって思うとテンション上がっちゃってねー。それで用件はね、龍司君がやられそうだから、もうすぐ私の出番かなーって〉
あれか、世界の魔力とかいうのを使えるようにするだけだろ。
〈そうそう〉
〈あああ、心読むな〉
〈だって今は裕也君の中にいるしねー。......裕也君の中、あったかいよ......ポッ〉
〈うぜええええええええ!!お前それ以上言ったら〉
〈言ったら?何々?もしかして、あんなことはそんなことしてくれ......するの?〉
〈嬉しそうに言うんじゃねえええええええ!!用件済んだならさっさと行ってこいや!〉
〈えー、はっきり言うと世界の魔力って私の魔力と同義だから、あんまり使われたくないんだよぉ〉
〈コロコロ口調変わるな、おい。で、何が言いたい?〉
〈裕也君にもう片付けちゃってほしいなー、なんて思ったり思わなくなかったり〉
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