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福田珠子。
うちの高校の時の先生。であり、うちのファン一号。
もう、チーム内ではかなり有名になってしまって、勝手に彼女認定されてたりする。
「ほっといていいのー?行ってきたげ」
「ちょっと、挨拶だけ……」
応援席の最前列に座るタマちゃんのもとへリナが行くと、タマちゃんは満面の笑みで手を振っていた。
「タマちゃん……」
「応援きたよー!!」
「もぅ……。暇か!」
「暇言うな。暇やけど」
暇なんかい。
「約束、したやろ?ちゃんと、応援きてるべ?」
「うん。うん……した」
「嬉しない?」
めっちゃ嬉しい。
「リナがメールをくれるたびに、私は予定を変更してでも応援に来てるのだよ」
「いや、一応言うとくけど、優先順位的には、顧問の仕事が先やしな?」
「うっへっへ。分かってるーー分かってる☆」
ホンマかよーー!!
前も、部活の練習試合での仕事放り出してこっち来たよな。
いや、リナは嬉しいよ。もぅホンマに、このまま連れて帰りたくなる位嬉しいけどな!
でも!やっぱり、この人は先生であって。
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