Act.25

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福田珠子。 うちの高校の時の先生。であり、うちのファン一号。 もう、チーム内ではかなり有名になってしまって、勝手に彼女認定されてたりする。 「ほっといていいのー?行ってきたげ」 「ちょっと、挨拶だけ……」 応援席の最前列に座るタマちゃんのもとへリナが行くと、タマちゃんは満面の笑みで手を振っていた。 「タマちゃん……」 「応援きたよー!!」 「もぅ……。暇か!」 「暇言うな。暇やけど」 暇なんかい。 「約束、したやろ?ちゃんと、応援きてるべ?」 「うん。うん……した」 「嬉しない?」 めっちゃ嬉しい。 「リナがメールをくれるたびに、私は予定を変更してでも応援に来てるのだよ」 「いや、一応言うとくけど、優先順位的には、顧問の仕事が先やしな?」 「うっへっへ。分かってるーー分かってる☆」 ホンマかよーー!! 前も、部活の練習試合での仕事放り出してこっち来たよな。 いや、リナは嬉しいよ。もぅホンマに、このまま連れて帰りたくなる位嬉しいけどな! でも!やっぱり、この人は先生であって。
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