Act.25

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「そや、タマちゃん。連絡先もう一回教えて」 「は?どした?」 「ケータイ潰れた」 「ん?踏みつけた?その巨体で」 「巨体言うなーー!!チビスケタマコ!!」 「カチーーン。連絡先、教えへんしなーー!!」 タマちゃんは、あの日から何も変わらない。 何も変わらない所か、近くなってる気すらする。 お陰で、リナは、何も寂しくなかった。 むしろ、毎日が楽しかった。 そんなある日。 練習風景を見に来ていたタマちゃんが、珍しく手招きしてきた。 「どした?珍しいな。自分から呼ぶなんて」 「リナ、リナリナリナ!!」 「何????」 「ジャジャーーーン!!!」 「……」 「なんでしょう!!」 「指輪」 「ただの指輪ちゃうで!!」 タマちゃんは、凄く嬉しそうに報告してくれた……。 そう。婚約指輪を、貰ったのだと。 「……。彼氏、いたん???」 「ちょっと前にな。大学の先輩やった人やねんけど。飲み会でばったり再会!」 「へ、へぇぇぇ」 ええええ……。 嘘やろーー。 全然嬉しくないんやけどぉぉぉ。
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