あとがき

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   次回作では、また酔いどれ振りを強めて、本来の酒出に戻ってもらう予定です。  あっ、次回作の予告をしてしまった。  詳しい話しの前に、今作の話しです。  爆弾を使った事件の作品は、小説よりもドラマや映画向きな派手な題材です。もしも、それをカモフラージュとして使ったら……  それが、今作の発想の起点です。  そこから、派手な爆破騒ぎの裏側で、実は特定の人間を狙った殺人事件。そんな枠組みが出来上がりました。ただ、事件が派手なだけに、酒出を投入すると。簡単に、解決しちゃいそうだと思えてしまいました。  そこで、犯人として酒出を良く知る人物を割り当てました。  高桑 陣八の完成です。  実は、犯行計画の切り替えってストーリーは、高桑誕生の前にありました。つまり、高桑よりも板垣の方が、プロット上で先に存在していたのです。  そこまで出来上がれば、ストーリーは動き出していました。  七年前の事件。  四人の被害者。  犯行の動機。  結末までの流れ。  まぁ、展開は膨らみ過ぎてしまいましたが。
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