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「無理っ! 無理無理無理っ!」
「逃げるなよこらっ!」
俺たちは笑いながらベッドの上を転げまわった。
ああ。本当に菜々子が好きだと思う。
泉のように彼女を愛おしいと思う気持ちが湧き出てきて、とめられない。
離れて暮らして不安で不安でたまんないのはきっと俺だけなんだろうな。
だって菜々子には勉強がある。
目的がある。
でも今の俺には菜々子以外、なんにもねぇ。
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