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「なんかこのまま小田切さんと、飲んだくれ人生ですかね~」 「はは! 香織んとだったら、それも楽しいかもね!」 こ奴っ! また天然でサラリと、言ってのけたな! こんなイケメンに、こんなこと言われたら、大半の女子は惚れちゃうかもしれないでしょ! 「香織ん、何で今の仕事選んだの?」  交差点で見事な右折っぷりを見せながら、話題を切り替えてきた。 「はぁ……う~ん、久々に問われると結構考えちゃいますね」 「へぇ~。何で?」 「私、元々絵描きになりたかったんですよね」 小田切さんは、黙ってハンドルをきっている。 その姿に話を聞いてくれてるんだろうと確信して、言葉を続ける――――。 「独学でしたけど、結構誉められてたんです。短大時代にインテリアとか少しカジッてみたりもして、本格的に絵描きだけじゃ厳しい現実だったんで、日常に絵がある生活を作れないかなって、思って……いたと思います……」 「思っていた……今は?」 『今は……』――――そこ、さり気なくツッコンでくるか――。
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