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六本木にある少し大人なバー。
こんな場所に入れるようになった自分は本当に成長したと思う。
「お、早坂ー。こっちこっちー!」
早坂和泉 24歳 職業は刑事
「ごめん。会議が長引いてさ」
もう飲み始めている友人達の傍に歩いていくと和泉は謝罪の言葉を口にする。
彼の視線の先には、先程の声の主である善。どうやら酒に強いようで平然とウォッカを口にしている。
すると横から声が割り込む。
「おまえー、俺には謝罪ねーのかよー」
少量の酒であるにもかかわらずカクテル一杯でべろんべろんに出来上がっている刹那である。
「先輩、どんだけ弱いんですか」
「うるへー」
あまり呂律の回っていない口調で答える刹那に和泉は少し吹き出した。
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