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「え、え……なに急に!」
「ごめん。こうでもしないと納得してくれない気がして」
「ビックリしたじゃない! 不意打ちすぎ!」
「悪かった悪かった。謝るから怒らないでくれ」
予想に反して慌てふためくリアクションが返ってくる。頬を真っ赤に染める反応が。
「とりあえず納得してくれた? 華恋の事が一番大事だって」
「ま、まぁ……うん。好きでいてくれてるんだなぁっていうのは伝わった」
「なら良かった」
心の中には照れ臭さが充満。ついでに清々しい達成感も。
「良い思い出が出来たかな。雅人とのファーストキス…」
「え? 華恋からしてきた事は何度かあるから初めてではないよね?」
「うぅん、初めてだよ。今までのは全部練習だから」
「……凄い自分勝手な理屈」
「えへへ…」
彼女が人差し指を口元に移動。今のやり取りを想起するように何度も触れていた。
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