~5章~

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話の途中で小百合ちゃんの携帯を奪い取り、 「堤さん、申し訳ない。これから七瀬さんと打ち合わせがあるので歓迎会は皆で楽しんでくれるかな? 一応会計はしてあるけど足りなかったら明日また言って。 じゃあ、よろしくお願いします」 切る間際、『間に合ってよかったです。頑張って下さいね?』 なんて事を言われたが何も言われなかったように振る舞った。 そして自分の携帯を取り出し、小百合ちゃんと連絡先を交換する目的を達成させた。 目の前にいる彼女は怒りで感情を露にし、 「あの?歓迎会途中で抜けて私と打ち合わせってどういう事ですか!? それに許可なく赤外線しちゃうって?」 高ぶる小百合ちゃんの声に怯むことなく、 「俺は君の上司で、君は俺の補佐なんだから連絡先を交換するのは当たり前でしょ? 歓迎会は一応顔は出したし、七瀬さんと打ち合わせっていうのも本当だけど何か問題でも?」
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