*0*

2/6
297人が本棚に入れています
本棚に追加
/289ページ
初めてピアノを弾いたのは9歳の時。 友達の家に行って グランドピアノに触れた。 「凄い!大っきい。 学校のと同じ」 歓声を上げる私に友達のお母さんが「弾いてみる?」と問いかけた。 ピアノの先生だった友達のお母さんは白と黒の鍵盤を流れる様に指で触れ優しいメロディを奏でてくれた。 「そう、そうやってまぁるく指を乗せて」 ♪~♪~ 「優果ちゃん、上手ね。 いつから習ってるの?」 「初めて教えて貰ったよ?」 そして次の週から私はピアノを習う様になった。 良く覚えていないけど うちのお母さんが笑顔だった。 『すごいね、優果』 それがとても嬉しかった。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!