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「さっきから何なんですか!」
「何がー?」
「話に割り込んできて!」
「割り込んでないよ。戸川っちが由里ちゃん無視するから、俺が代わりに返事してあげてたのにー」
「凌介先輩にビールついでも取っちゃうじゃないですか」
「だって由里ちゃん戸川っちの酒に何か変なもん入れそうだしー」
冗談抜きでやりそうだしー。
「こわいこわーい」
「うっざ!相原サンなんか──」
「お前らいい加減にしろ!」
間に挟まれた戸川っちがうんざりした顔で怒鳴った。
「渡辺も触ってくるな!鬱陶しいんだよ」
由里ちゃんは少ししおれて、戸川に振り払われた手をひっこめた。
よしよし。撃退。
俺もろともだけど。
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