嵌まる彼女

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** ** 「だいたい、ふよーさんは、加減をしらないんですよ!!」 ぶちぶちと文句を言いながら、コップに入った桃味のカクテルをちびちび飲む西島くん。 そういや、酒が弱いと言っていた事を思い出す。 その横で上条が「その辺にしておけ」と宥めている。 だが、まだ文句を言い足りないのか、座った目でこちらを睨んできた。 「ふよーさん、ブラ返してください!それと写メとビデオ!あれも消してくださいよ!」 そう言いながら、手を差し出してくる。 その瞬間、口から酒が霧のように飛び出した。 「汚っ!!」 「おい、こら芙蓉どういうことだ?」 まだ俺の受難が続いている。 ならば……ととっておきの情報を西島君に教えて上げることにした。
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