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雷帝「雷帝である僕ですら見切れなかった……魔力で動体視力を上げていたにも関わらず……」
ミサニ「私も全く見えなかったわ……」
嵐「えぇ……」
ランポ「あ、あの!先生は大丈夫なんですか!?」
嵐「あぁ、忘れてた。いちおう吹っ飛んだ瞬間に防御魔力展開してたし大丈夫だと思うけど……」
そう言いながら、アヤナが吹っ飛んだ方に向かって、確認する。
嵐「………ミサニさーん?ちょっと来てー!」
ミサニ「どうしたの?」
嵐「外見はボロボロだけど問題無さそう。けど、中がどうかと思って。流石に男の俺が、触診の為とはいえベタベタ触んのもマズいっしょ?」
ミサニ「そういう事。治癒のスペシャリストである私に任せなさい!」
そう自信満々に言って、アヤナの体を触る。
ミサニ「………左の上腕と肋骨が数本折れてるわ。それ以外は大丈夫そうよ」
嵐「そっか。じゃあミサニさんは骨の治療をお願い。太陽!お前は外傷の方治療してくれ!」
太陽「はいはーい」
軽く返事しながら、太陽も側に来て魔力を練り上げる。
太陽「『傷付きし者に癒しを』」
ボウッ!
太陽が魔力を練り上げ、魔法を発動するとアヤナの体が燃え上がった。
ミサニ「癒しなのよね!?何考えてるの!?」
嵐「落ち着けってwwwアヤナ先生の体、よく見てみ?」
ミサニ「見てみ、って!………あれ?傷が塞がってる……」
太陽「そっか、この魔法は普通の人は知りませんよね」
嵐「普通の人は、っていうか、俺とお前とランポ以外は知らないだろ」
ミサニ「何なのこの魔法!こんな炎魔法知らないわ!っていうか、炎属性に治癒魔法があるの!?」
太陽「正確には、これは炎属性じゃないんです。光属性と炎属性を合わせた、混合属性なんです」
嵐「しかも、この魔法の凄いとこは、外側だけじゃなくて、内側も焼くんだよね。普通に光の治癒魔法で、外傷を治すと、表面の殺菌とかはできるけど、傷口から体内に入った菌は殺せないでしょ?けど、この魔法ならそれすらも焼き殺せる。もちろん、生物が生きるのに必要な菌は生かしたままね。体に害を与える菌だけを焼ける、太陽のオリジナル属性で、オリジナル魔法だ」
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