10 陽炎

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授業中さんざん好き勝手に脳内悪口大会していたのが災いしたのか。本日のトイレ掃除当番メンバーにユウとあたしはしっかりセットにされていて、それを知った瞬間から心に暗雲がたちこめた。 あの子ときたら、最早あたしに悪意があることを隠すことなく全行動に表し睨んできてるし、隙あらばターゲットにして叩いてやろうって虎視眈々と狙ってるみたいだし。 怜はいないし、こんな絶好のチャンスを逃すわけないじゃない?ここぞとばかりに何かされるに違いないって警戒心いっぱいになっていたものの。あたしの予想に反し、撤収間近になっても何もされなかったものだから、、 あれ?今日は一回休みのターンかな? そんな風に解釈して緊張を解いていた時のことだった。 バシャン! いきなり背後から勢いよく結構な量の水をかけられたのと同時に、背後から笑い混じりのユウの声が聞こえてきたの。 「やばっ!手が滑っちゃったー」 さあ、ここで問題です。あたしは一体どんな風に反応すればいいのでしょうか?
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