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━━━━━━━━ガラガラガラ!!
「ハッハッハァァアアアア!!待たせたなクソガエルぁああ!!この熱湯でテメェをエクソシストぁああ!!……………あら?いねぇ」
熱湯汲んで戻ってきたらそこはもぬけの殻でした、お湯にビビって帰ったか……まったく何なんだあのカエルは、ウチのチームの奴じゃないのに勝手に出入りしてやがるとは、他のチームのスパイじゃねぇだろうな
「そういや……あのカエルもアートマになんのか?いや、いらねぇ、どうせローションにしかならねぇな……ん?忘れ物か?」
カエルがいた洗面台に何故か置いてある2本のミルクの瓶が表面に冷たそうな滴を纏わせていた
空っぽかと思ったがどうやら中身は無色透明、ラベルには恐らくデフォルメされたクソガエルの顔が描かれていた
「せやな、どう見てもローションでござるよ……ゴミ箱に瓶は捨てらんないよな……どこまで面倒かけんだあの両生類神は……ローションの訪問販売でもしてんのか」
仕方がないので瓶を籠に入れ俺は真っ暗な廊下に出た、ところでチョコ先生とバッタリ出くわした、 タンクトップにハーフパンツ、口には何故かアスパラをくわえての登場である
「あら、お風呂どうだった?」
「いい湯過ぎて2回目ですよ、ちょい聞きたいんスけど……カエルの……」
「あぁ!!それ!!……やっぱりヘケト汁だわ!!どうしたのよジョージ君!!すごいッ!!2本もあるじゃない!!ね!!ね!!1本売ってくれない!!1万でどう!!」
「…………1万!!えええ!!それ円だよね!!ペソとかじゃなく円でだよね!!売ったぁあああ!!」
「おっと待ちたまえジョージ君、僕が2本とも1本15000で買おう、どうだい?」
「ちょっと千晶!!私が先に買ったのよ!!そうよねジョージ君!!私よね!!」
「早い者勝ちとも言ってないだろ?ならば売り手の満足の行く価格を提示した者に権利があるんじゃないかな?だよねジョージ君」
ヘケト汁とはいったい……成分表も書いてない、なんでそんな高値になってんだローションが……いやローションじゃないのか?
「あのー、これ何なんスか?クソガエルの体液に限りなく近いヌルヌルじゃないの?」
傾けて見ると動きが重い、相当に粘性が強いらしく限りなく原液に近い状態である
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