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秀吉んちの貸しスタジオの受付横で、回転イスに座りくるくる回っている。 先ほどからずっと、秀吉は受付テーブルに広げたノートを前に唸っている。 もちろん宿題ではない。交換ノートだ。 うちのバンドでは交換ノートが流行っていて、俺へと回ってきたノートに書き込みを済ませてから、秀吉へ渡しに来たところだ。 「…次郎、ちょっと代わりに」 「やだ」 頭を抱えた秀吉に、鳴り出した受付の電話を取る。 「お電話ありがとうございます。戦国スタジオです」
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