826人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
「ゆっくんのバーカ!人でなし!」
反対だった
「こんな、こんな可愛い仔犬を見殺しにするなんて……さいてーだぁ…っ!」
俺は仔犬を抱き締めてソファーの上で泣いた
「…ゆき……な、で?」
くーちゃんは隣に座って撫でててくれた
「そうですよ、いくらこの仔犬が私を避けようと私は反対だなんて言いません!」
いっちゃんはゆっくんに掴みかかった
「ね、もしかして雪路っち」
「犬怖いの?」
双子ちゃんはゆっくんを両側から挟むように抱き付いて聞く
「あ?………………………んなわけねぇよ」
あれ、今、間がなかった?
「じゃ、怖くないならー!」
「触れるよねー!」
双子ちゃんは俺に目配せすると抱き付いた状態からゆっくんをがっちり拘束
「止めろ!離せ!」
抵抗虚しく動けない
俺はくーちゃんに支えられてゆっくんに近付く
最初のコメントを投稿しよう!