【徒然記】🌷卒業の日に

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次の日には閉まってしまうのに、 癖で「有難うございます。またお越しくださいませ」って 言ってしまって、 お客様に 「明日にはないんやろ。寂しいなー」って突っ込まれたりもしながら、 その日のシフトを終えました。 後は、「姉ちゃん、この後、どこに行くんや」 「次の仕事、きまっとんのか?」 「うち来るか?」 なんてお声もたくさんかけて頂きました。 有難いことです。 長年、同じ店舗のコンビニで居座り続けて思った本音。 初代オーナー親子。 めっちゃ頑張ってたし、地域の人との交流って凄く重要だって 思い知らされた。 初代オーナー親子がリタイヤして、 初めてのオーナーになるんですって形で来られた二代目オーナー。 事務所は、冷凍食品が冷凍庫から他殺されて腐乱したり、 廃棄になったおでんとか、パックに詰まって積み上げられたり、 なかなか不衛生な方たちだったけど、よそから来たオーナーさんだけど、 何とかなじもうと頑張ってくれてた。 ただ発注が無茶苦茶で、広すぎる靴屋さんの事務所の在庫置き場に、 置ききれない量を発注して、積みあがってた。 そして三代目のオーナーから、合併でコンビニ名が変わる。 もう、扱いが散々だった。 地元の常連の方とかは、喧嘩する。 地元の人との付き合いは、一切しない。 横の繋がりを作ろうとしない姿勢に、地元の人も離れていった。 そして一度は閉店が決まるも、周辺住民の声が届いて、 再生本部の管轄に。 本部が経営するんだから、絶対にいいはずだよー。 「佳川さん、本部だから、大丈夫だよ。  俺んとこみたいな、ブラックなシフトはないから、  きっちりと二人24時間揃ったシフトだろうから」 って言ってた気なんだけどねー。 本部直営一発目で、日曜日の日勤ワンオペでしたー。 休憩の時だけ、県内の本部直営の店舗から社員さんが休憩の為だけに来てくれてたけど、県内の端から端に来てもらう感じで、申し訳なかった。 本部も地元住人と深くコミュニケーション取ろうとしない。 本部が売りたいものだけ、大量に発注して、 地元住民が欲しいものがほとんど店内にない。 平日は、少ないながらも発注されてるお弁当なおにぎりも、 土日祝は、観光客とか地元の人が欲しがるのに、 納品がほとんどなくてガラガラ。 やる気あんのか、本部社員(店長)って言う感じでした。 事務所で、ずっと居眠りばかりしてた店長。 ずっと寝てて、ふんぞり返って給料いんだから、 もう怒りしかない。 そしてとうとう、閉店になりました。 本日、コンビニ店員を卒業して、 退職日の翌日の明日から 新米ドラッグストア店員として働きだして、 一か月後、登録販売者の従事登録がすみましたら 見習い登録販売者として一歩を踏み出そうと思います。 コンビニ店員奮闘記。 2011年から細々と書き続けてきました。 今まで、読んでくださった読者の皆様、 本当に有難うございました。 2023.12.20 佳川鈴奈
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